お葬式のあり方

お葬式は時代や死生観によって様々ですが、一番重要なのは故人を思い感謝する気持ちです。昔のお葬式から変わらないのはそうした人の思いです。日本でも古くは古事記に記されています。人が亡くなってすぐには埋葬せずに故人のために食事を用意したり、泣き女といって人が亡くなったことに思いを馳せて泣く役割の女性がいました。死者の霊を慰めるために歌や舞い等が催されたとの記載があります。

奈良時代には陰陽道が盛んになり、より一層死者の霊を敬う鎮魂、慰霊が行われるようになりました。そして、今でいう葬儀に近い形を成してきたのは平安中期で、湯灌や拾骨の儀礼も行われ始めました。そして初七日や四十九日等に行う法要が始まったのもこの時期とされています。

世界のお葬式を見ても古代ローマ人は葬儀を重んじていたという資料があります。死者を埋葬しなければのちの100年にもわたり死者が三途の川を渡れず彷徨い続けると考えられていたからです。

これら全てのお葬式に関わる儀礼は故人のことを偲んで執り行われてきました。それが現代でも風習として残っているのは、やはりお葬式という儀礼を通じて故人とその家族の在り方を見つめるという大切な作業だからでしょう。